タイル施工についての疑問や質問にお答えします
タイル施工といっても、具体的にどうしたらいいの? タイルごとの性質って? 汚れの落とし方は? 弊社には、お客様から多くの疑問や質問が寄せられます。ここでは弊社やタイル施工に関する疑問や質問と、その回答をQ&A方式でご紹介いたします。
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- 対応エリアはどこまでですか?
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弊社は東京都江戸川区にございますが、東京・埼玉・千葉・神奈川にご対応しています。詳しくはお問い合わせください。
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- 工期・費用はどれくらいかかりますか?
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施工の範囲やタイルの種類、使用している壁材などにより前後いたします。現場を見て、詳しいお話をお伺いしてから工期日数をお知らせます。さらにお客様のご要望とご予算に合わせ見積もりを出させていただきます。お気軽にご相談ください。
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- 建材としてのタイルの特徴を簡単に教えてください。
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・耐久性に優れ、自然環境に対する変質・変色・劣化はほぼありません
・酸、アルカリに対しても変質しづらく、化学的にも安定しています
・耐熱性・耐火性・防水性に優れており、物理的にも安定しています
・耐摩耗性・清掃性に優れており、メンテナンスも容易です
・さまざまな風合いや色彩、形、材質感など多様な表現が可能です
・セルフクリーニングタイルや、湿度を調整するタイルなど、機能性をもつものも開発されています。
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- 磁器、陶器、せっ器の違いを教えてください。
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それぞれの特徴は次のとおりです。
(陶器)素地は多孔質で吸水性が大きく、叩くと濁音を発する。
(磁器)素地は緻密で硬く透明性があり、打てば金属製の清音を発する。
破砕面は貝殻状になる。
(せっ器)磁器のような透明性はないが、焼き締まっていて吸水性が小さい。土物タイルはこの区分に入る。磁器質、せっ器質は内・外装、床全てに使われますが、陶器質は主に内装に使われます。 しかし、用途は使用部位、形状、重量などの要因によっても、向き不向きがありますので、メーカーに確認する必要があります。
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- 施釉タイル・無釉タイルってなんですか?
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施釉タイルは、表面の色が釉薬に含まれる顔料の色で決まります。 無釉タイルは粘土自体に含まれる鉄分などの色によるもの(土もの)と、白地の素地に顔料を添加配合して着色するもの(練り込み)があります。 近年は技術の進歩により、両者の中間のようなものもあります。
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- カビによる汚れの除去方法を教えてください。
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カビは水分、栄養源(人体の垢など)、温度などの条件が整うと、目地や表面の粗いタイルなど繁殖し、黒ずませます。見た目を損なうほか、人体にも悪影響があります。
【除去方法】
1. カビ取り剤、または塩素系漂白剤を塗布します。
2.しばらく放置した後、十分な量の水で洗い流します。
3.液が垂れ流れてしまう個所は、ペーパータオルなどに漂白剤やカビ取り剤を浸してあてがうと、効果的です。※塩素系漂白剤や、カビ取り剤を使用する際は、十分な換気が必要です。
※表面に柄がプリントされている輸入タイルなどは、塩素系漂白剤やカビ取り剤で色落ちする恐れがあります。
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- 水垢による汚れの除去方法を教えてください。
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水で濡れていたタイルが乾いた後、水滴の縁に沿って、小さな輪のような白い跡が残ることがあります。浴室などでよく見られるこれが“水垢”です。タイルだけでなく水洗金具や天然石材などにも、水のかかる部分にはすべてに付着します。これは、水道水など使用している水に含まれるカルシウムや水溶性シリカが水分蒸発後、炭酸カルシウムや不溶性シリカなどに変化したことが原因です。
【除去方法】
1.液体クレンザーなどを用いて、不織布ナイロンブラシでこすり落とします。
2.汚れが強固な場合は、ケレンなどで削り落とします。
3.カルシウム化合物は、希塩酸で除去します。目地部分が浸される恐れがあるので、目地部分は十分水で湿らせて、なるべく希塩酸がかからないようにしてください。また、金属製品は希塩酸で錆びる恐れがありますので、水洗金具などにかからないように注意してください。※表面に柄がプリントされている輸入タイルなどは、塩素系漂白剤やカビ取り剤で色落ちする恐れがあります。
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- サビによる汚れの除去方法を教えてください。
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褐色に見えるサビ汚れは、鉄が腐食したときに生ずる三価の鉄化合物が水に溶け出したものです。これを除去するには、褐色の三価鉄化合物を還元して無色のニ価にします。
【除去方法】
1.希塩酸、またはシュウ酸を汚れの上に塗り、しばらく放置した後、不織布ナイロンブラシでこすり取ります。目地部分が浸される恐れがあるので、目地部分は十分水で湿らせて、なるべく希塩酸がかからないようにしてください。また、金属製品は希塩酸で錆びる恐れがありますので、水洗金具などにかからないように注意してください。
2.還元系漂白剤(花王 ハイドロハイターなど)を60~70℃の湯に溶かして塗り、しばらく放置した後、不織布ナイロンブラシでこすり落とします。
3.液が垂れ流れてしまう個所は、ペーパータオルなどに漂白剤やカビ取り剤を浸してあてがうと、効果的です。
※表面に柄がプリントされている輸入タイルなどは、塩素系漂白剤やカビ取り剤で色落ちする恐れがあります。
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- 油による汚れの除去方法を教えてください。
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油をよく使うキッチンや飲食店の内部などでは、飛び散った油の上を足で踏むことにより汚れが目立ちます。
【除去方法】
1.中性またはアルカリ性の汚れ用洗剤を用い、不織布ナイロンブラシまた電動ポリッシャ―などでこすり落とします。
2.落ちにくいところは、液体クレンザーで洗い落とします。
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- コーヒーなどによる汚れの除去方法を教えてください。
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ジュースやコーヒーなど、色のついた液体をこぼして、タイルが汚れることがあります。
【除去方法】
1.中性またはアルカリ性洗剤を使用し、不織布ナイロンブラシまたは電動ポリッシャーなどでこすり落とします。落ちにくい場合は、液体クレンザーを用います。
2.屋内床用タイルの場合は、水で濡らしたモップなどで汚れを拭き取ります。取りにくい場合は、 1. の方法で行います。
3.屋外の広い面積の場合は、高圧水流などで洗い流すだけでも、ある程度除去できます。表面の繊密なタイルであれば中にはしみ込みませんが、表面の粗いもので細かい凹凸の内部に入り込むと、除去が難しい場合もあります。
※すべり止め粒子付きの屋外床用タイルの場合、モップが引っかかり十分拭き取れないこともあります。
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- タイルを張っている壁面が一部、目地が白く泡を吹いているような感じになってしまっています。
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それは「白華現象」と呼ばれるものです。
【主な原因】
モルタル中の水酸化カルシウム が、浸入した雨水などに溶けて目地やクラックからにじみ出し、空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムとなったものです。カルシウムだけではなくマグネシウムやナトリウム類が混じることもあります。【除去方法】
酸で洗うことにより除去できますが、強い酸で洗うとタイルや目地自体が損傷を受けるので注意が必要です。一般的には、1 対10より薄くなるよう希釈した塩酸を用いますが、酢などを水に溶かした弱酸性の水溶液を使用しても問題ありません。白華を酸で洗う場合には、事前に水で洗い、目地表面の小穴を水で満たしておくことにより、酸が直接コンクリート中に浸透するのを防ぎ、水溶性塩の形で新たに発生する白華を防止するのがオススメです。その後、酸性の水溶液を用いて軽くブラッシングし、15~ 30秒待ってから、多量の水で再び洗い落としてください。
軽度の白華現象は除去が出来ますが、場合によっては改修の必要性がありますので、お気軽にご相談ください。